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キルティプル (Kirtipur)|ネパールの観光地カトマンズ盆地のネワール族の古都

ネパールに旅行に来て独特の町並みが気に入った場合、カトマンズ観光の一つとしてキルティプルまで見てみると良いかもしれません。キルティプールの意味は、キルティは栄光、プールは都市、すなわち栄光の都です。 この記事では、古くからカトマンズ盆地に栄えたネワール族の都市キルティプールの観光と、この都市に隣接するチョバール地区の観光について紹介します。

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キルティプルとは?

キルティプルの場所と行き方

キルティプルはネパールのカトマンズ盆地の南西部にあります。カトマンズ盆地の外へ旅行に行くときに必ず通るカランキ交差点のすぐ側です。タメルからですと、タクシーだと350ルピーぐらいからだと思います。ただし観光客料金を取られるかもしれませんし、その場合いくらになるかは不明です。徒歩でもいけますが遠いです。なるべく直線距離で歩いてゆくと7kmです。ラトナパーク近辺からトゥクトゥクや直行便も出ていますが、英語の標識はありませんし、停車地点も曖昧ですので、一先ずカランキまでバスで行ってから、歩いてゆくと良いかもしれません。

キルティプルの遠景

カランキから南西を見た写真です。写真の奥の、丘の上の街がキルティプルです。ここはパタンやバクタプル、カトマンズのように古来からカトマンズ盆地に栄えた都市の一つでしたが、今は見ての通りカトマンズの都市圏内で町の境目がなくなっています。ネパール西部に行くとき、カランキを通過中に横に二つの古い塔が建った丘が見えます、それがキルティプルです。
二つの丘がくっつくように左右に伸びています。キルティプル地区の範囲は写真手前のカランキ交差点から南側を見た小高い丘そしてその向こうまで一帯です。キルティプールの丘からはいたるところで眺めのよい空間があり、それらは新しく作ったいかにもな観光型の展望台とは雰囲気が異なり、街のなかから風景が一体となって見えてる感が良いです。

キルティプルはネワール族の町

キルティプールはネワール族の町です。ネワール族の文化の特徴は、建物を壁のように連結させ集団で生活することです。キルティプールの町並みもやはりそれが見えます。この連結した建物は古いものは黄土色のレンガで組まれていて統一性があり、旧時代の美意識をしのばせています。
改築、再建、新築にとってかわられていっていますが、まだまだ残っています。ただし、保存状態が悪化し、現在は朽ちかけの建物もあります。

キルティプルの歴史

もともとはラリトプル王国(パタン)の勢力化にありましたが、1767年ネパール中西部のゴルカからやってきて後にネパール王国を興すプリトビ・ナラヤン・シャハによって攻撃を受け、カトマンズで最初にゴルカ王国の勢力化になった都市です。戦いは長期化し、2度失敗、激しい抵抗を受けたのちの3度目でやっとの征服でしたので、見せしめとしてゴルカ勢はキルティプールの13歳以上の男女全ての鼻をそぎ落としたそうです。当時イタリアから来ていた宣教師も、鼻の削がれた町の住人達を目撃しています。また、この戦いから26年後、イギリス領インドからカトマンズを訪問したイギリスの軍人も鼻のない人々を目撃しました。

キルティプルの観光スポット

キルティブルの観光スポットを、丘の西から東へ順番にディスクライブします。

キルティプルの観光スポット1:カギュ仏教学校(Kagyu Institute of Buddhist studies & Samadhi Incense)

丘の一番西側にあります、仏教施設です。これは観光地ではなく学校なのですが、キルティプルの丘を見たときこの建物は目立っていて目に入りますので、一応仏教学校ということを触れておきます。

キルティプルの観光スポット2:ウマ・マヘシュワル(Uma Maheshwar)

西の丘の頂上付近にあります。前述した、バスから見える塔の一つ、ウマ・マヘシュワルです。マヘショールって言ってるように聞こえます。1655年にもシバ神・パルバティ神夫婦を祀るために建立されました。街の家庭円満を祈願したのでしょうか。いまの姿は1982年に修復されたときのものです。地味な佇まいの中に、さまざまなセックスの体位が描かれた木柱があるなど、エキセントリックな一面もあります。

キルティプルの観光スポット3:バイラブ寺院(Bagh Bhairav temple)

東西の丘の中間あたりにあります。バスから見えるもう一つの塔、バイラブ寺院です。バク・バイラブ寺院とかバグ・バイラブどちらで書こうかと思いましたが、現地人の発音ではバク・バイラブと言っているように私には聞こえます。シバの怒りの化身バイラブ(インドではバイラヴァ、別名:マハーカーラ)を祀るキルティプルの守り神のような位置づけの寺院です。恐怖から守るというとらえかたになっています。最上階に吊り下げられている刀剣は前述ラリトプールの戦闘の際に使われたものです。16世紀ごろに完成したそうです。安産祈願もするようです。

キルティプルの観光スポット4:チランチョ・ビハール・ストゥーパ仏塔(Chilancho bihar Stupa)

東側の丘の頂上あたりにあります。キルティプルには仏教施設もあります。これは中世からある古くて小さいですが立派な仏塔です。ネワール族は仏教も信仰してきましたから、ここもキルティプルの人々の心を支えてきた祈りの場の一つです。観光化された観光地も良いですが、こういうのも良いですね。

キルティプルの観光スポット6:ナガル・マンダプ・スリ・キルティ・ビハール(Nagar Mandap Shree Kirti Bihar)

東側の丘のふもとにあります。タイ式の仏教施設です。

チョバール(Chobar)の観光スポット

チョバールはキルティプル地域内にある、バグマティ川沿いの丘とその周辺です。

チョバールの観光スポット1:アディナート・ロケショール寺院(Adinath Lokeshwar)

チョバールの丘の頂上付近にあり、新婚が金属製の食器や鍋を壁にかけて幸せな新婚生活、そして家庭円満を祈願する寺院です。

チョバールの観光スポット2:ジャル・ビナヤク寺院(Jal Binayak Temple)

チョバールの丘の東側の下、バグマティ川沿いにあり、起源は8世紀ごろに遡るとされるガネーシャ神を祀った寺院です。川に向く構図で、川沿いにはガート(火葬場)もあります。パシュパティナート沿いを流れる同じバグマティ川で、この川はやがてガンガー(ガンジス川)に合流します。ネパールではこの川で火葬され流されることは、あの世への良い門出と考えられています。

チョバールの観光スポット3:ウーピー・ランド・アミューズメント遊園地とプール(Whoopee Land Amusement Water Park)

さて、現代ではチョバルはこれが人気です。アミューズメントパークです。たぶんネパール人の女性がおおっぴらに肌を露出させる数少ない場所の一つとも言えます。

ネパール旅行:キルティプル観光の感想

  • 異国感が良く出ている
  • 喧騒がなく、ゆったりとした時間が流れている
  • 生活の風景がそのままある
  • 草臥れた古い家屋群が旅情を誘う
  • エリアが広いが、細長いため、順番に見ていける
  • ネワール族がたくさんいる
キルティプルはタメルからは少々時間がかかります。もし見て回る場合は、時間の余裕が必要です。あまり観光客が来るエリアではないですが、ネワール族独特の町並みを見て回るには適しています。
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