インド人の名前と苗字一覧
目次
インド人に多い名前と苗字一覧
- インド人男性の名前
- アミール (Amir)
- アバス (Abash) 感知
- アソック (Ashok) 古代インドの大王
- アブドゥル (Abdul) イスラム教徒
- アシス (Asish)
- アーメッド (Amed) 神聖な創造物
- アディティァ (Adithya) 太陽
- アリャン (Aryan) 戦士、栄誉
- アルジュン (Arjun) 光り輝
- アビシェク (abhishek) 献身
- アミット (Amit) ユダヤ系にもあるが別
- アモール (Amol)
- アルス (Arush)
- アニル (Anil)
- アトゥル (Athul) 唯一無二
- アクシェイ (Akshay)
- アロック (Alok)
- アージャイ (Ajay)
- イムラン (Imran)
- イサーン (Ishaan) 太陽
- ヴィジェイ (Vijay)
- ヴィシャル (Vishal)
- ヴィノッド (Vinod)
- ヴィラジ (Viraj)
- ヴィール (Veer)
- オムプラカス (Omprakash)
- オーム (Om)
- ガネシュ (Ganesh)
- カマル (Kamal)
- カビル (Kabir)
- キサン (Kisan) クリシュナ神の別名
- グルディプ (Gurudip) グルは師を意味しディップは光を意味します
- クマール(Kumar) シバ神の息子の名前から転じてヒンズー教徒の男性に良くつく名前になりました。
- クリシュナ (Krishna) ヒンドゥの神
- ゴビン(Govin)
- ゴビンダ (Govinda) 年配に多い名前です。ヒンズー教の牛の守護神です。
- ゴパル (Gopal)
- サントス (Santosh) 純真
- サンジャイ (Sanjay)
- サルマン (Salman) ムスリムが付ける名前
- サンジヴ (Sanjeev)
- サンカル (Shankar)
- シヴ (Shiv) シヴァ神
- ジテンドラ (Jitendra)
- シャム (Sham)
- シダルタ (Siddhartha)
- スレス (Suresh)
- スニル (Sunil)
- スディップ (Sudeep)
- スバス (Subash)
- ソヌ (Sonu)
- ダルシャン(darshan)
- チャンダン (Chandan)
- デバラジ (Devaraj)
- デヴ (Dev)
- ディリ (Dhili)
- ディネス (Dinesh)
- ディリップ (Dilip)
- ディーパック (Deepak) 光
- ナラヤン (Narayan)
- ニラージ (Nirak/Neeraj)
- パンカジ (Pankaj)
- パワン (Pawan)
- ハリス (Harish)
- ハッサン (Hassan)
- バラト (bharat) 「インド」を意味します。
- ビジェイ (Bijay)
- ビベック (Bivek/Bibek)
- ビサル (Vishal)
- ビカス (Vikash) 聡明
- ファルハン (Farhan)
- プラカス (Prakash)
- プレム (Prem)
- プラサント (Prashant)
- プラディップ (Pradeep)
- プラサド (Prasad)
- プラモッド (Pramod)
- マヘンドラ (Mahendra)
- マヒンダー (Mohinder)
- マヤンク (Mayank)
- マヘス (Mahesh)
- マニス (Manish)
- マヌ (Monu)
- マノジ (Nanoj)
- ミトゥン (Mithun)
- ムケシュ (Mukesh)
- モハメッド (Mohamed)
- モハン (Mohan)
- ラージ (Raj)
- ラジュ (Raju)
- ラム (Ram)
- ラケシュ (Rakesh)
- ラムチャンドラ (Ramchandra)
- ラメス (Ramesh)
- ロヒート(Rohit)
- ラビ (Ravi)
- ラフール(Rahul) 釈迦の息子の名前
- ラジェンドラ (Rajendra)
- ランビル (Ranveer)
- ラジクマル (Rajkumar)
- ラジェス (Rajesh)
- ロハン (Rohan)
- インド人女性の名前
- アーシャ (Asha)
- アーリア
- アンジャナ (Anjana)
- アビル (Abir)
- アニカ (Anika)
- アディティ
- アンビカ
- アヌ(anu)
- アイシュワリヤ
- アノシュカ (Anushka)
- アムリタ (Amrita)
- アンジャリ 贈り物
- イーシャ
- イラ 風の神
- イーシャ 支配者
- インディラ (Indira)
- インドゥ (Indu)
- ウマ
- カルパナ
- カマラ
- ガンガ (Ganga)
- カジャル (Kajal)
- カリスマ
- キアラ
- ギータ
- キラン 陽光
- クリティカ
- サンジャナ
- サラスワティ
- サビトリ
- サプナ
- シーマ
- シャンティ
- ジョティ
- シムラン
- シタ
- シャルミラ
- シーラ
- スニタ
- スニハ
- スシラ
- スリデヴィ
- ソフィア
- タラ
- ターニャ
- チャンダ(Chanda)月
- ディア
- ディパ (Deepa)
- ディピカ
- デヴィ 女神
- ディヴィァ 至高
- ナビーン
- ナディア
- ニーシャ
- ニキタ
- ネハ (Neha) 新しい
- パビトラ
- ヴァルサ
- ビジェイ
- ビマラ
- ファティマ
- プリヤ
- プージャ
- プスパ
- プリヤンカ
- プラティマ
- マヤ (Maya) 愛
- マニサ
- マドゥ (Madu)
- マラティ
- マニサ
- ミラ
- ラクスミ (Laxmi)
- ラスミ
- ラディカ
- ラニ
- リヤ
- レカ
- ローズ
- インド人の名字
- アガルワル
- アチャリャ (Acharya) ブラーマン
- ウプレティ (Upreti) ブラーマン
- ヴァルマ (Varma)
- オマール
- カプール (Kapoor) カトリー
- ガウタム (Gautam) ブラーマン
- カムダール
- カーン (Khan) イスラム教徒
- カトリ (Khatri)
- ガルグ (Garg)
- カンナ
- ガンディー (Gandhi)
- グプタ (Gupta) ビジネスカースト
- クマール (Kumar)
- クラナ (Khurana) パンジャブ系
- ケーラ
- コール/カウル (Kaur)
- バルドゥワジ
- バッタ
- チャンダ
- ラナ
- ベディ パンジャブ系
- パテル (Patel) ブラーマン
- ジャギ
- シャー (Shah) イスラム教徒
- ジャー (Jha)
- シン/シング/スィン (Singh) ラジプット
- シャルマ
- ダッタ (Datta)
- タネジャ
- ダス
- タクル (Thakur) クシャトリア
- ダブラル
- ダヤル
- ダール (Dhar)
- チャクラバルティ (Chakrabarti)
- チャテルジー (Chatterjee) 西ベンガル系
- チョウダリー マルワディや農民カーストなど幅広く
- チョプラ (Chopra)
- トゥリベディ
- トゥリパティ
- ナガラジ
- ニガム
- ネヘラ (Nehra)
- ネギ
- ノディアル
- ヤダブ
- ハイデリ (Hyderi)
- ハーサン
- バット
- バッタ
- バンダリ
- パルマー
- バルマ (Barma)
- パタック (Pathak)
- パドゥコーネ
- バッタチャルジー (Bhattacharjee) 西ベンガル系
- バネルジー (Banerjee) 西ベンガル系
- パタルカール
- バンダリ
- パンディット (Pandit) ブラーマン
- パンデー
- プリ (Puri)
- マリック (Malick)
- ミシュラ (Mishra) ブラーマン
- ムケルジー (Mukherjee) 西ベンガル系
- メヘラ (Mehra) ビジネスカースト
- モディ (Modi)
- ヤダブ (Yadav)
- ライ (Rai)
いかがでしょうか。ネパールやバングラデシュにも同じ苗字がありますが、クマオン系や幾つかを除けばほぼ関係ありません。ヒンドゥーの階層も異なります。例えばバッタはインドのブラーマンですが、ネパールではネワール人(中間層)の苗字にあります。けっこうカッコいい響きの名前もありますね。英語の名前とはまた一味違った、エキゾチックな情緒を感じるのではないでしょうか。下の名前は神聖な意味をこめたものが多いですね。またインドはヒンドゥだけでなくイスラム系の名前も多数います。そのあたりに宗教色の濃いインドのバックグラウドを感じますね。ネパールの苗字と似たものもありますが、家系が同じであるケースはほとんどありません。(4世代前ぐらいにインドからネパールに移り住んだ人やもっと以前にウッタラーカンド州からネパールに移住したクマイブラーマン、近年インドからビザなし渡航でビハール州からネパールに移り住んだマデシ系やボジュプリ系などの例外もいます。)
インドで最も多い苗字であるシング(シンやスィンとも表記)は、ヒンズー教クシャトリアカーストの姓にもありますし、シク教徒では男性がカーストを問わずに名乗る通称でもあるため総人口が多くなっています。同じくシク教徒の女性が名乗る通称であるコールも最も多い苗字の一つになっています。コール姓を和訳でカウルと表記してあるのを見たことがある人もいるかもしれません。
シク教徒が最大人口を誇るパンジャブ州はかつてクシャトリヤ人口が多かった地域でもあります。そのため、現在はヒンドゥー教からシク教に改宗している人のなかには、シンを名乗っていても先祖由来のクシャトリヤ系の苗字を持つ人も多数います。
インド人の名前と苗字の順番
通常インドでは名前は①「ファーストネーム+ラストネーム」か②「ファーストネーム+ミドルネーム+ラストネーム」か③「ミドルネーム+ラストネーム」の何れかの順番で書きます。例えばクリシュナ・クマール・パテルさんという方がいましたら、クリシュナが名前でクマールがミドルネームでパテルが苗字です。ミドルネームは必ずしもあるわけではありません。また名前の頭文字だけで表記することもあります。クリシュナ・クマール・パテルさんの例で実際にありうる表記としては次のようなものがあります。
- クリシュナ・クマール・パテル
- クリシュナ・K・パテル
- K・クマール・パテル
- K・K・パテル
- クリシュナ・パテル
- クマール・パテル
しかし順不同に書かれてあったり、名前+名前がフルネームとして身分証明書になってしまっていることもあります。なぜなら地域の習慣やカーストの理由で名字を普段使っていない人々もいますし、名前を届け出るときに意図的に好んで違うものにしたり、或いは良く分からないまま書くこともあるからです。そのため、誤ってミドルネームをラストネームとして届けていたり、苗字そのものを知らずに適当に名前を書いてしまっていることもあります。このような理由で外国人にとってはインド人の名前はどっちが苗字でどっちが名前なのか分からない場合もあると思います。これはある程度苗字と名前を憶えていくことで分かるようになるしかありません。
インドには苗字がない人もいる理由
例えば南インドでは苗字を持たないことも一般的で、それは何も不自然なことではありません。仮に身分証明書作成など苗字が必要になった場合は村の名前であったり、地域の名前を届けることも一般的です。ですので、外国に行くことになってパスポートを作る時に初めて苗字を書く人もいて、そもそも苗字が分からなかったり、各順番を知らなかったりで、明らかにファーストネームとして使われる名前が苗字になっている場合もあります。
インド人の苗字や名前とカーストや宗教や地域との関係性
インド人は名前で職業が分かる
インドでは"自転車屋"や"〇〇職人"などカースト名が苗字のような場合もあります。例えばナチュネワラという苗字は、ナチュネが踊りを意味し、ワラが人を意味することで、職業はダンサー由来であることが分かります。
インド人は名前でカースト(部族)が分かる
階級と苗字についてはインド全土で一致しているわけではありません。例えばベンガル地方のブラーマンカーストには〇〇ルジーで終わる苗字が多いですが、それ以外の地域には見られません。または、チョードリーはパンジャブではカトリーカーストに属しますが、デリーではビジネスカーストであるように、地域ごとで属性にも変異があります。これは私が実際にインドに滞在していたときも、「私たちのカーストはこの辺りでは〇〇だ。」といったように、インドではと言わず、この地域ではという表現をいつも聞きました。インドは地域の独自性が非常に強く同国内であっても地域ごとで各々の認識に違いがあることが出ています。
インド人は名前で信仰する宗教が分かる
インド人の苗字ランキングTOP10の章で記述しました通り、シングやコールの苗字はシク教徒の可能性も(シング姓自体はヒンズー教徒クシャトリアカーストにも存在していますが)あてはまります。また、イスラム教徒やヒンズー教徒であることがファーストネームか苗字のいずれか片方だけで分かるケースも多々あります。例えばサイーフ、ファティマ、ザイード、カーンなどは典型的なムスリムの名前です。ヒンズー教徒の場合だと、クマール、プラサド、クリシュナ、などがあります。インド人は結婚すると苗字を変更するのか?
インド人女性は結婚すると「ファーストネーム+夫のファーストネーム+夫のラストネーム」がフルネームになります。例えばラダさんと言う女性にクリシュナ・パテルさんという旦那さんがいましたら、ラダさんのフルネームはラダ・クリシュナ・パテルとなります。
インド人の名前の呼び方
インド人は通常、名前の後ろに「さん」を意味する「ジー」をつけて相手を呼びます。例えばビシャルさんを呼ぶときは「ビシャルジー」となります。突然呼び捨てをすることはありません。仲良くなってくるとバイサブと呼ぶこともあります。バイサブの意味は「バイ」は兄弟という意味で、「サブ」は英語のSirみたいな意味を持ち相手に敬意を表してます。幼馴染や親友、あるいは若い友達同士などは名前だけで呼んでいます。
コメント
インド東部はイギリス領インドになる以前は別の国で現在もモンゴロイド系諸族が多く生活しており、その方々は確かに名字も異なります。