北朝鮮美人チョ・オクチュはカヤグムの達人|銀河水管弦楽団(ウナス)と美女
美人と芸術は国境を超える。この北朝鮮美人女性はチマチョゴリを着てカヤグムという朝鮮楽器を弾いている。可憐でみずみずしい肌の美しい女性だ。彼女が美人でなかったなら、私は北朝鮮という秘密のベールに包まれた国の楽団のことも、この楽器のことさえも知ることはなかっただろう。
故金正日時代、朝鮮半島には銀河水管弦楽団(ウナス管弦楽団)という、芸術・音楽の観点からはなかなかな面白いオーケストラがあった。権力者の交代と共にこの楽団は解散してしまったらしい。当時彼女はそのウナス管弦楽団とも協演していた。つまりこの美女は独裁国家のオーケストラの中心的位置で演奏していた。天は二物を与えずと言われる世で、彼女はまさに才色兼備の存在である。またカヤグムの音も大変良い。琴のようなものだが、カヤグムの音は低く深く落ち着きがある。自然派な音にも聞こえる。
この管楽器を弾くのは容易でないらしい。それは弦が多くサイズも大きく指先にかなりなプレッシャーがかかるからと言われる。これだけの音を出すためにはそれなりに太い弦をきつく張る必要があるということで、それを彼女ほどのスピードで引き続けることは指先に相当な負担がかかり、肉体的な苦痛をともなうということだろう。朝鮮北部は乾燥した気候であるため、指先が干割れることもあるだろう。
なんとも不思議な音程で独特さを感じる。目を見張るような美女がいとも容易そうに奏でているがこれだけ弾いていれば指が痛くないわけがない。ところで北朝鮮というのは南の朝鮮である韓国とはどこか人々の見た目が違う。吉林省などに見る満州美人に近い。あの辺は朝鮮族などもいるから、現在の国境を跨いだ遺伝子の分布があるのだろう。