ネパールの世界遺産|スワヤンブナート寺院を写真画像で見る
カトマンズの渓谷の世界遺産スワヤンブナート寺院はカトマンズ市街地の北西部にある小山に建てられた仏教施設群です。この小山には猿が多く生息していることからモンキーテンプルという異名があります。
スワヤンブまでの所要時間はタメルから徒歩で50分、タクシーで10分、空港からタクシーで30分かかります。本記事はカトマンズ最古の仏教寺院スワヤンブナートの歴史、見どころ、行き方を写真画像付きで解説します。
目次
スワヤンブナートの歴史
スワヤンブナートの意味は「スワヤンブの神」です。スワヤンブは土地の名前、ナートは神を意味します。スワヤンブナートはネパール最古の仏教寺院と言われています。山頂のストゥーパ(仏塔)は1500年間、保存改修・再建を繰り返してきました。その仏塔の先端部分には20KGの純金が使われていると言います。その他の施設群も民の寄進によって徐々に増えていきました。山頂まで続く階段は17世紀マッラ朝時代に建造されたそうです。スワヤンブナート仏教寺院は格別の保護を受け、仏教徒によってのみならず多くのヒンズー教徒たちもスワヤンブナート発展のために協力してきました。 2015年のネパール地震で被害を受けましたが大破は免れ、崩れかけた建物は今日まで徐々に復元されていっています。 それ以前の改修は2008年、その前は1920年代に行われました。ちなみに仏教がネパールにやってきたのは、存在が明らかになっている最古の王朝リッチャヴィ朝時代(紀元前5世紀ごろ~)にインドからもたらされたと言われています。 チベットが中国に合併されたときに逃れてきたラマ僧たちがスワヤンブ近辺に多く住んでいます。ラマの人々は赤い僧服をいつも着ています。スワヤンブナートを訪れる際は沢山見かけます。 境内は仏教徒だけでなくヒンズー教徒も集まりデートスポット、散歩スポットになっています。外国人観光客は白人とインド人が多いです。 山頂のストゥーパへあがる山道では、よく記念撮影中の観光客が猿から悪戯されています。猿は餌やカメラを向けると近寄ってきますが、突然攻撃的になりますので注意が必要です。スワヤンブナートの見どころを写真画像で確認
スワヤンブナートを①山のふもとと、②山の中腹、③山の頂上の順に写真画像で見どころの外観を確認します。①スワヤンブナート寺院の山のふもと
山のふもと大通り側はスワヤンブナートの正面玄関です。交通機関を使って行く場合はここが到着地点になります。スワヤンブナートに近づいてくると仏像や白い玄関口などが見えてきて、多くの参拝客が出入りしているので見逃すことはないでしょう。 大通りからスワヤンブナートを望みます。正面は玄関口のように一際豪華に見えます。 この正面の建造物群入口から入ると早速目を引くのが3体の仏像です。金色に塗り上げられ、とても派手に見えます。多くの人が座ったり、写真撮影をして賑やかな雰囲気に満ちています。また、チベット系のラマ僧たちもくつろいで談笑したり、各々の時間を過ごしています。仏教施設とこういった人々のいる光景は綺麗です。 仏像の左横には仏舎利塔があります。チベット風のデザインでとても豪華に見えます。この仏舎利は通りからも目立つ位置にあって見えていますので、スワヤンブナートに行く際の、エントランスの場所を示す一つの目印にもなると思います。周辺にはろうそくを立てる場所もあり、参拝客がろうそくに火をともして祈願をしています。 それから、スワヤンブナートの外周には石に仏教の経典を彫っている職人たちがいます。それも見事なデザインになっていますので、時間が残っていたら見てみるのも良いかと思います。②スワヤンブナート寺院の山の中腹付近
スワヤンブナートの中腹には、仏教僧たちが居住施設があります。これもチベット仏教の建物のデザインで統一されており、一つの観光名所としても来訪者が多くきています。石畳の開けた広場があり、街を見下ろすことができるので、人気がある場所でもあります。特に若い人々のデートスポット、それから集まって民族舞踊の練習などが良く行われれています。 私が行った日も何かイベントが行われていました。民族音楽にあわせてグルングドレスの女性達が踊っていました。 ほんどの人がモンゴロイド系です。この場所は仏教徒の聖地スワヤンブナートということもあって、ネパールで仏教を信仰するモンゴロイド系の諸民族の人々が多く着ています。そういった意味で心のよりどころであったり、コミュニティの人々が集まる場ともなっていて、少数民族と言われる仏教徒系諸部族のレクリエーション的な役目もスワヤンブナートが担っていると感じます。 山の中腹に作られたコンクリート製の溜池はコインを投げ込んで願いを叶えるスポットになっています。コイン無い人用にコイン両替所も設置してありますので、投げてみるのも一興かと思います。多くのネパール人はこういったことも楽しみにしているようです。集まる人々はかなりな人数になっています。③スワヤンブナート寺院の山頂付近
山頂がいよいよ名物のストゥーパです。ネパール仏教の仏塔の特徴ストゥーパとブッダ・アイが描かれていますね。これが塔の先端に金20キロを使用して作ったと言われる仏塔です。仏塔は一体だけでなく、小さいサイズのもの、中サイズのもの、などが沢山集まる様に並んでいて美しい情景になっています。土産物屋も隣接しています。また山頂について一息つくカフェも用意されています。 山頂の展望台からはカトマンズ市内が一望できます。この日は晴れていましたが、多少もやっとした天気でした。秋から春にかけてはもっとすっきりとした大気になりますので、雪をかぶったヒマラヤ山脈まで綺麗に見渡すことができます。ここからの形式はとても良いと思います。 ネパール大地震の時もこの山頂の建造物たちの多くは崩壊を免れました。大破した箇所もありますが、現在はほとんどが復元が進み、新たな建物も増設されてきています。ますます壮麗な景色がつくられていくのではないかと期待しています。スワヤンブナート寺院の行き方と場所
スワヤンブナート寺院の地図を表示
タクシーかバスか徒歩です。スワヤンブナートはカトマンズ市街地北西面の小高い山にあります。一般的にほとんどの外国人が宿泊地とするタメルを基点に行き方を紹介します。