ラメシュ・カレル【ネパールの風俗街を壊滅させた善い警官】

2020/2月/12
ネパール警察長官ラメス・カレル
ラメシュ・プラサド・カレル (Ramesh Prasad Kharel) - ネパール警察の元副警視総監(DIG)、汚職対策や治安維持活動により善き警官として高い評価を受けた。出典 : Facebook @rameshkharelofficial

ラメス・カレルさんはカブレパランチョーク(Kavrepalanchowk)郡出身の元ネパール警察の凄腕で、国王の義理の息子を逮捕し、ネパールの風俗を壊滅させ、インドで映画化されたという凄い経歴です。汚職の多いネパールでラメシュさんは警察のトップとして、政治的圧力に屈せず徹底した犯罪取り締まりを慣行した正義のヒーローとして注目されました。著名人のなかでもずば抜けたやり手ですね。首都カトマンズやネパール第2の都市ポカラやインド国境の交易都市ビルガンジにて都市警察長官、ネパール警察長官、副検査官などを歴任、国連の平和維持活動でアフリカに赴任していたこともありました。以下にラメスさんの主な取り組みを見てみましょう。

ネパール人有名人ラメス・カレルの経歴

  • カトマンズではカトマンズ首都圏警察の責任者(SSP)として、ポカラでは副警視総監(DIG)として、野放しになっていた違法売春組織に大規模操作を仕掛け壊滅させる
  • 国境を出入りする商人から金を巻き上げる役人を取り締まり
  • ビルカンジ警察長官就任わずか二日目でマフィア大物を真っ先に逮捕とともに、警察内部の汚職も徹底撲滅開始。
  • 大臣を殺人罪で告訴
  • 2010年、元国王ギャネンドラの義理の息子ラジ・バハドゥール・シンを逮捕・投獄。
  • その他、政界の有力者逮捕
  • 不正に手を染める部下も即解雇、自らも誠意とためらいのない素早い挙動を示して犯罪撲滅に努めました

このような単刀直入、劇的な彼の活躍を人々は歓迎、多くの支持を集めましたが政界との対立は絶えませんでした。2018年、ラメシュさんは次期ポストを巡るいざこざに不服を表明し、「自分を組織から切り離したい」と告げて、惜しまれながら辞職しました。たとえ上司や有力政治家であっても不正があれば容赦なく追及する彼の基本原則を貫く姿勢は、「昨日の敵は今日の友」といった柔軟さでもって既得権益層と癒着することが求められるだけの政治の世界では警戒されたと憶測された。しかし今も警察を志す人々に勇気と目標を与える存在です。彼のストーリーはインドで「Real Hero」というタイトルで映画化されました。

ネパールのナイトライフでは、ストリップバーや売春宿などがありましたが、現在のネパールではいずれも消滅しています。夜はディスコやバーなどは増加していますが、風俗系はほとんどありません。

彼の性格はネパールの政治地盤に向かない

ラメシュ・カレルさんは政界への進出を模索していますが、彼の「清廉潔白すぎる」性格は、妥協や野合、利権調整が重要視される現在のネパールの政治風土(政治地盤)においては、非常に厳しい戦いを強いられる要因となっています。

善い警官の宿命

要約すると、白馬の騎士として大衆の期待を一身に受ける彼にとって、既存の政治家のように妥協を処世術とすることは不可能に近い。たとえそれが政治的生存に不可欠だと理解していても、である。彼の真の役割は、先ず模範的人間像を政治の場に投影し続け、『善』の必要性を突きつけるという一点に集約される。と結論できます。