ネパール人男性との結婚では重婚にご用心
結婚詐欺被害の日本人妻の悲劇
ネパールの女性はどれだけ貧乏して、旦那が他に女を作っても、理不尽な境遇におちても通常非情に従順である。ネパールの男性が妻子を置いて他に女性を作り、勝手に出ていったり都合良く戻ったりというのはネパールでは珍しくない。その間、従順なネパール人女性はただ待つのみ。 ネパールは外国人を思いやって良心的に協力する人々が多い。このことは確かだ。外国人をゲストとして扱い大切にする国。しかしネパール人全員がそうではない。ネパール人が、「こんな話を聞いた、これ知り合いだから本当だと思うよ」と私に言ってきた。 以下、トアール話日本人の女性がネパール人男性と日本で出会い、そのまま結婚したわけだが、そのネパール人男性には別れたネパール人妻と子供がいた。実はそのネパール人男性はその日本人女性と結婚するために、ネパール人の妻と離婚したというのだ。(そもそもホントに離婚したのだろうか?記事中盤以降で解説: 前妻と婚姻届けを出していなかった場合、離婚は口先でできる。)
しかし、そのネパール人の男性は離婚した妻と連絡を取り合っていた。
日本人妻に気づかれないように。
家の外でときどき連絡しながら。
さらに、自分の両親に送金すると嘘をつき、離婚した妻にお金も送っていた。
これは日本人妻との間に子供ができてなお続いた。
それだけではなかった。
なんと、離婚した妻を日本に来れるように隠れて計らい、その子供達も日本に行ったのだという。男性は離婚した妻と極秘に連絡を取り、日本人妻との間にできた子供を学校に送る時、一、二ヶ月月に一度だけ密会する。 そうして、離婚した妻にはこう伝えていると言う。
「金をしっかり稼ぎきったら、日本の妻とは離婚する。そして二人でネパールで暮らそう」
大層な家もすでに建っているらしい。
なぜ重婚が可能か?
実はネパール人男性が日本の女性と重婚している話を聞いたのはこの一つだけではない。そもそもなぜこんなことが可能なのか。それはネパールの結婚の在り方にある。ネパールでは寺院で結婚するのみで、役所に婚姻の届けはしないのが一般的なのだ。つまり、書類上未婚のままなのだ。ネパールの文化では、寺院にて結婚式をし、それのみで生涯を共にする。これは彼らのなかでは書類より絶対的なものだ。信仰心と、己の所属する民族グループの掟を第一とした、ソサエティが関わる重要なものなのだ。離婚の話でも出ようものなら、本人達の意思がどうであれ、親やサエティが黙っていない。結婚は通常、本人の意思で行われている。ネパール人は二十歳前後の年齢でたいてい結婚する。そうでない場合は親が結婚をアレンジする。結婚は必ずする、したら絶対に離婚しない、できないものという強い意識が若者のなかにまだある世界だ。
親のアレンジによって結婚した人々でも、男性の場合は嫌な相手と結婚することはネパールではまずない。最終的な決定は本人が下している。男性なら特に。女性でも拒否するケースは多い。嫌なら他の候補者数人のなかから本人が選ぶこともできるのだ。
特に海外に行けるぐらいの家庭になると、親も嫌がる子供を無理に結婚させる理由はどこにもないのだ。
恋愛をしないネパール人は結婚が人生最初の恋愛になることも多い。何が良いか、自分の好みは何か、まだ良く分かっていないのだ。そうして結婚した後に飽きが来たり、喧嘩になったり、嫌いになったり。
好きじゃないと気付いた時に出る言葉は「結婚するしかなかった。」
明らかな嘘である。
騙されないための予防策
ではこうならないためにはどうすればよいかと言うと、ネパールに行ったことはないけど、『日本で交際関係にあるネパール人』と結婚を考えるようになったなら、まずネパールに行ってみると良い。その社会やお相手の家族を見てからでも良いはずだ。また、ネパール語のみならず、ある程度習慣を理解できていたほうが良い。ネパールにも婚姻届けがある。何種類かあるが、最も厳正なCDOオフィスの婚姻証明をもらうと良い。
どの国もそうであるように、ネパールも良い人間ばかりではない。実は妻がいながら他でも結婚したというケースは、ネパール国内ネパール人同士でもあるので、ゆっくりと時間をかけて見たほうが良いだろう。
「アナタが一番好き」とは誰にでもランダムに言ってみている可能性もある。