ネパール語の挨拶に見るネパール人の国民性・性格・気質

ネパール人
ネパール語のあいさつは「もうご飯食べた?」

ナマステ〜!は「こんにちは」、だけど初対面のちゃんとした挨拶はナマスカル(ごきげんよう)って言っている。

ネパールは挨拶として、「カーナカヌバヨ?(めし食った?)」と親しい人に言うのがお決まりだ。
食べてても食べてなくても「食べたよ、あなたも?」って返すのが通例。
それでも「何か食べたい?」って聞いてくるからね。
「食べてない」というと、「じゃなに食う?」と言ってホントに作って出すような国ネパール。

「まあ座って、まあ座って」と言って庭の日当たりの良いところに椅子を置き手招き。話そうが話すまいが一応座っていかされる。
「そろそろ行きます」と言うと、もう作り始めてるから食べていってよ、なんてことがホントにけっこうある。

なんで食べないのさ!と怒ることもあるからね。

旅人と知って、飯をたらふく食べさせよとする。飯屋が少ないし、メニューも限られてる国。基本的に全員自炊。だから旅人は腹減ってるだろうと案じてくれているのだ。
見返りは何も求めない。ネパールは貧乏人に至るまでケチさがまったく無い。
店に飯を食べに行っても平気でおごりあっている。おごってやってるという素振りもない。
朝の挨拶は「チヤバヨ?」=お茶飲んだ?「一杯ぐらい飲んでいきな、さ、おいでおいで」そして家に招き入れて座って一会話。外国人だから特別にやってるわけじゃない。ローカル同士、ご近所同士でいつもこんな感じ。
隣家の顔・名前も知らない日本とはまったく違う。

お元気ですか?は「サンチャイ⤴?」
なにしてる?は「ケガルダイホ」
いかがお過ごし?は「ケチャ」か「ケチャカバール」
快適にお過ごしですか?は「アラームウンチャ?」

全部How are you ?? みたいなもんだね。youはどんな心地ですかって本気で尋ねる挨拶じゃないから。

田舎に行けば第一声が「どこから来たのさ?」も挨拶代わり。国籍とかの話じゃないからね。適当に「あっちから〜」でいいし。ネパール人は具体的なことは一々聞いてない。だから言う習慣もない。方向を指さして、「あっちの方向」と言うか、もっと遠い場合は「あーっちの方向」、もっともっと遠い場合は、「ずーーーっと向こう」って言うだけだからね。それで相手も「あぁそうなんだ」で納得しちゃう(笑)。そんな人たちです。

難しいことは考えてないの。
以前、ネパリしかこないローカルの小さな飲食店で外国人が飲んでいたら、珍しく思った客のネパリが「where are you from ?」って唐突に質問した。するとその人、ホントにムッとした顔で「いきなりそれは失礼だ」と睨みつけていた。難しいね。