ブラジルは南米で唯一ポルトガル語を話す国ですが、ブラジルポルトガル語と呼ばれる様に、発音や表現、イントネーションに本家ポルトガルとは若干違いがあるそうです。命名方法にも異なる傾向があります。例えばブラジルでは黒人や先住民、そして19世紀末に来たイタリア系、ドイツ系、日系移民の影響を受け苗字がより多様化しています。或いはポルトガルでは少数派のバプテストですが、ブラジルでは多数派のため好まれる聖人の名前にも違いがあるようです。本記事はブラジル人に多い名前と苗字一覧(名前の意味も記述)と、ブラジル人の名前の順番や結婚時と子供の名字のルールについて詳しくご紹介します。
ブラジル人に多い名前と苗字の一覧
ブラジル人男性の名前
- ハミロ (Ramiro) 大いなる審判
- レオナルド (Leonardo) 獅子の様に勇敢
- ルイース (Luiz) 高名な戦士
- マニュエル (Manuel) 神が共にいる
- マルコス (Marcos)
- オスカー (Oscar)
- セバスチャーノ (Sebastiano) 由緒ある
- パブロ (Pablo)
- パウロ (Paulo) 小さなもの
- ハモン (Ramon) 全能な守護者
- アントニオ (Antonio) かけがえのない・尊いもの
- カーロス (Carlos) 自由人
- アドリアーノ (Adriano)
- エドゥアールド (Eduardo) 富める守護者
- ヒカールド (Ricardo) 強力で富める君主
- フランシスコ (Francisco) 自由の地
- ガブリエル (Gabriel) 神が私の力
- イグナシオ (Ignacio) 炎
- ジョゼ (Jose)
- ジュリオ (Julio) 若々しい
- ルカス (Lucas) 光をもたらす者
- クローディオ (Claudio)
- ディエゴ (Diego)
- ベルナルド (Bernardo) 熊のように堂々と
- ハファエル (Rafael)
- フラヴィオ (Flavio) ゴールド
- ベニシィオ (Benicio) 祝福
- シルヴァノ (Silvano)
- ガリアーノ (Galiano)
- レアンドロ (Leandro) ライオンの様な男
- パコ (Paco) 自由
- イマヌエル (Emanuel) 神と共に
- エミリアーノ (Emiliano) 勤労
- ルチアーノ (Luciano) 光
- ダニーロ (Danilo)
- ホドリゴ (Rodrigo)
- ホナルド (Ronaldo)
- サルヴァドール (Salvador) 救世主
- セルジオ (Sergio) 従者
- サンティアゴ (Santiago)
- トーマス (Tomas)
- アレッシャンドリ (Alexandre) 人類の守護者
- アンドレ (Andre) 勇敢な
- ブルーノ (Bruno) ブラウンさんの子孫
- クリスチャーノ (Cristiano)
- ゲラルド (Geraldo)
- ジョヴァンニ (Giovanni) 神からの贈り物
- グスタボ (Gustavo)
- ペドロ (Pedro) 岩
- ミゲール (Miguel) 神の様に
- ドミンゴ (Domingo) 神のもの
ブラジル人女性の名前
- オリビア (Olivia) オリーブの木
- ホザリースィ (Rosalice)
- マルセーラ (Marcela) 好戦的
- マルシア (Marcia) 好戦的な
- ファニータ (Juanita) 神は慈悲深い
- ファニーニャ (Joaninha) 神は慈悲深い
- アントネーラ (Antonella) 讃えられる価値
- イサドラ (Isadora)
- アウグスチーナ (Augustina) 意気揚々
- ビアンカ (Bianca) 白
- ベルタ (Berta) 勝利を運ぶ者
- ブルーナ (Bruna) ダークブラウン
- カミラ (Camila) 儀式の従者
- クララ (Clara) 明るい
- ダニエラ (Daniela) 神が我の裁判官
- ディオリンダ (Diolinda) 美しき神
- ピア (Pia) 敬虔な
- アドリアナ (Adriana)
- アリス (Alice) 高貴な
- アナ (Ana) 上品
- エリアナ (Eliana) 慈悲
- アントニア (Antonia) 讃えられる
- ビートリス (Beatriz) 幸福
- エリサ (Elisa) 神の選ばれた
- フェルナンダ (Fernanda) 大胆な冒険家
- フラビア (Flavia) 金髪の
- マリア (Maria)
- ヤラ (Yara)
- ドミンガ (Dominga) 神に服属する
- イーダ (Ida)
- マニュエラ (Manuela) 神は私たちと共にある
- モレナ (Morena)
- レナタ (Renata) 蘇生
- ソフィア (Sophia) 知恵
- ヴァレンチーナ (Valentina) 健康
- テレサ (Teressa) 修復
- アレッサンドラ (Alessandra) 人々の守護神
- ベリンダ (Belinda) 美しい
- カルラ (Carla) 強い
- セリア (Celia) 天国の様に
- イザベル (Izabel) 神に捧げる
- ロレーナ (Lorena) 月桂冠
- パトリシア (Patricia) 高貴な
- フランシスカ (Francisca) 自由
- ガブリエラ (Gabriela) 神が我が力
- ジセル (Gisele) 誓い
- ヘレナ (Helena) 松明
- ジュリア (Julia) 若々しい
- ジュリアナ (Juliana) 若々しい
- ラウラ (Laura) 名誉
- ヴィクトリア (Vitoria) 勝利
ブラジル人の名字
- ヒベイロ (Ribeiro) 川
- ホドリーゲス (Rodrigues) ロドリゴと言う人の子孫
- エンヒーキス (Henriques) ヘンリーと言う人の子孫
- マールキス (Marques) マルコスの子孫
- ハミリス (Ramires) ラミロの子孫
- カーストロ (Castro) 城
- ヌーニス (Nunes) ヌーノの子孫
- ガルスィーア (Garcia) 若い
- ジョルジ (Jorge) 農民
- アルメイダ (Almeida) ポルトガルの地名アルメイダ由来
- コースタ (Costa) ある時の先祖が川や海の岸に住んだ事に由来
- ゴメス (Gomes)
- ラモス (Ramos) 密林周辺に由来
- フェルナンデス (Fernandes) フェルナンドの子孫
- エスピンドーラ (Espindola)
- アゴスト (Agosto)
- マセード (Macedo)
- マルチンス (Martins) マーティンの子孫
- ブラガ (Braga) ブラガ出身にちなんだ苗字
- リマ (Lima) リマ川にちなんだ名字
- アルヴェス (Alves) アルヴァロと言う人の子孫
- フェレイラ (Ferreira)
- カルヴァーリョ (Carvalho)
- コレイア (Correia) 革紐売る職業に由来する名字
- ペレイラ (Pereira)
- オリヴェイラ (Oliveira) 先祖がいつの時代かにオリーブ畑の近くに住んだことに由来
- レイス (Reis) 王の
- ホーシャ (Rocha) 岩
- ヴァーリ (Vale) 谷
- ソウザ (Sousa) ソウザ川にちなんだ姓
- テイシェイラ (Teixeira)
- カヤノ (Kayano)
- スィルヴァ (Silva)
- アカンフォーラ (Acanfora)
- バリーロ (Ballio)
- バルバローザ (Barbaroza) 緑が茂る地
- ピーニョ (Pinho) 松
- マドゥルーガ (Madruga) 早起き
- バティスタ (Batista)
- テオドール (Teodoro) 神からの贈り物
- アッフォンソ (Afonso) 高貴で準備万全
- カルドーゾ (Cardoso)
- メーロ (Melo)
- クルース (Cruz) 十字架
- ジョゼ (Jose) ヨゼフの名にあやかった名字
- マトス (Matos) 森の近くに住んだ者
- ペドロ (Pedro) 岩
- バルボーサ (Barbosa) 植物豊富な地
- ラーラ (Lara)
『R』の発音が『H』の様な音になっています。例えばロナルドはホナルド、ラミレスはハミリスとなっています。また、言葉によってはレの音もリや、セの音がゼになるなど、大体ポルトガル語を覚えて慣れるまでは間違えそうなところです。更に、例えば『tino』はポルトガルではティーノと発音されていますが、ブラジルではチーノと発音されるので注意が必要です。この発音の違いでもブラジル出身かポルトガル出身のどちらであるかを推測できます。
ブラジルでは日系人でなくとも、稀に『ナオミ』など日本人の名前を付ける人もいます。名前に対する考え方がかなり柔軟で自由に好きな名前を名乗る気風があることが伺えます。
ブラジル人の名前の順番
ブラジル人の名前の書き方は『ファーストネーム + 母親の名字 + 父親の名字』となっています。ミドルネームを持つ人もいますが、それはルールではありません。また、名字の部分は母親の名字が父親の名字の先に来ることが一般的になっていますが、それもあくまで伝統であり定められたルールではありません。父親の名字が先に来ている人もいれば、ブラジル南部では苗字は一つだけで登録している人もいます。
ブラジル人の名前が長い理由と名字が複数ある理由
例えばペドロ・ヒベイロ・カーストロと言う人と、オリビア・リマ・バルバローザと言う人の間に生まれる子供をレオナルドと命名した場合、レオナルドのフルネームは両親の名字を引き継ぐことによってレオナルド・リマ・バルバローザ・ヒベイロ・カーストロと言う計5つのパーツで構成される名前になるため長くなります。一方で、あまりにも長くなる場合、省略したフォームで名前を登録することもあります。また、ブラジルでは母親の名字だけでなく、両親の名前には入っていない親族の名字で登録するケースもあります。ブラジルでは名前に対する考え方がとても自由であり、本人が望む名前を登録できます。
ブラジル人が結婚する時の苗字のルール
昔はブラジルでは女性は結婚後、夫の名字を名乗りましたが、現在では男女平等の理念に基づき男性が妻の名字を名乗ることも、女性が夫の名字を名乗ることも、女性が自分の名字を名乗ることも全て自由です。それだけでなく、結婚後は双方の名字を並べて名乗る伝統があったため、その進化系として、今では思い思いに双方の名前を混ぜて合体させ、全く新しい名字を作ることも可能になっています。
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