カーミ族|ネパールの鍛冶職人カースト

ネパールの金属アクセサリー

カーミ族の職業

カーミ族はネパールのアーリア系少数民族で、カースト制度があった時代から金属加工の職を担っていた人々です。 昔は武器製造や宝石製造など担うセクターがいくつかありました。もともとの暮らしは質素で、独自の炉で金属加工をしていました。今はかなり減りましたが、まだ家に炉を構えて金属を打つきわめて伝統的なカーミもいます。カーミ族は大変貧しい者から富めるものまでさまざまいます。昨今は宝石店や家具製作所を経営する大金持ちも出てきています。ネパールの宝石店のほとんどがカーミ族によって経営されているとはいえ、すべてがカーミ族というわけではありません。 今の時代ではカーストと職業の関係性は徐々に薄まってきており、ビジネスとして捉えた別カーストのお金持ちが宝石店を経営するケースも増えています。 ネパールは宝石の需要が高いので参入する人が多いのです。

カーミ族の容姿

カーミ族の人々は肉を多く食べるので恰幅の良い人が多いです。 顔立ちはインドアーリア系ですが、西洋人風の人も割といます。さらに最近はタマン族など非ヒンドゥーのカースト意識を持たないモンゴロイド部族と婚姻するようになり、かなりアジア的な顔立ちも増えています。これはカーストのしがらみがないだけでなく、モンゴロイド系の女性はネパールでは美しいと考えられており、人気があるのも要因になっています。

カーミ族の名前

カーミ族の苗字にはビショカルマ(ビカ)、ソナール、ロハール、タマタ、バライリー、ディヤリー、ブシャル、ソナム、などがあります。実際にカーミ族の人から聞いたところによると、カーミ族の中にも序列があり階級意識が存在しているそうです。