ネパールの日常風景 ガット(火葬場)やバスターミナルについて

写真家三井さんと言う方がいらっしゃいますね。素晴らしい写真と写真とともに綴った文章がまたとても素晴らしいんですね。私は三井さんの存在をネパールに行った後に知りました。日本に戻ってネパールを懐かしく思って画像検索したときに見つけたわけです。もっとはやく知っていたらもっと早くネパールに行っていたかもしれませんね。 さて、僕はそんな素晴らしい写真の才能も文才もありませんし、しょうもない写真しか撮れませんが、このコロナの時期で行きたくても行けないわだかりをもってる方もいらっしゃると思いますので、ネパールの日常を思い出しそうな写真をのせます。

ネパールの旅でお馴染みの長距離バスが集まるカトマンズのナヤバスパーク・ターミナル付近です。鉄橋の上は物凄い人数が通っていきます。ある者は歩道橋の上で立ち止まって大通りを眺めています。2日、或いは3日かけて地方から人々が出てくるんです。それも道は凸凹道、断崖絶壁、ある時は川をバスで勢いに任せて横切ってこの首都まで入ってきているわけですね。それがネパールです。我々が想像する長距離バスとは違うんです。もうボロボロのバスが一日に何本か来るだけ、そういった物凄い奥地の村からさらに徒歩で1時間、2時間と入った様なところに住んでる人たちからしてみたら、このカトマンズは大都会。もう通りを見るだけでミヤコへ来た気分に浸っているわけですね。

こちらはガットです。ガットというのは火葬場です。この広大な火葬場はポカラの中心部にあります。町のど真ん中を流れる川の真ん中あたりだけポカンと町に穴があいています。ここです。ポカラでお亡くなりになる人々はほとんどここに亡骸が運ばれて、そして火葬されます。これはヒンズー式です。死体は必ず焼いて、川に流します。焼く場所も川もどこでも良いわけではないんです。しかるべき場所にきちんと火葬場とする台が作られていて、その場所でのみ火葬を行っています。このガットの場合は河原の上で焼くこともよしとされています。亡骸は自宅から担いで運び出され、その後ろに葬儀の参列者がずっとついて歩いてこのガットまでくるわけです。行列が町の中を歩くので人々はどこどこの誰が死んだとすぐに分かります。