ウイグル族が結婚する方法【強制結婚の有無や中国人(漢民族)との婚姻も解説】

結婚

世界には色んな結婚制度がありますが、ウイグル族もまたウイグル民族として独自の結婚スタイルを持っています。古の伝統を今も守るウイグルの人々の結婚とはどのようなものでしょうか早速確認してみましょう。

ウイグル族の結婚方法

ウイグル人の結婚は両親を含めたお見合いが一般的であり、最終決定権は女性側にあり、婚約式と結婚式をしなければなりません。宗教は一夫多妻を許容するイスラム教を信仰していますが、ウイグルでは中国の婚姻法に基づき一夫一妻制です。

お見合い

ウイグルでは結婚持参金制度があるため、結婚相手の家族についての事前調査が入念に行われます。男性の親が結婚に適した容姿と性格と年齢の女性を探し、家族の状況まで調査します。ふさわしい相手が見つかるまでそれが繰り返されます。そうして相応しい女性が見つかると、男性の親が正装をして塩と角砂糖とナンを持参し、長老同行で女性の両親に提案しに行きます。塩とナンを持参するのは、ウイグルの結婚式では乾燥したナンを塩水に浸して新郎新婦が食べる儀式が含まれているため、それらを持参することは結婚の意思を表現する意味が込められています。携帯食にもなる乾燥したナンを水で戻して食べるという、ステップに生きる人々の息遣いが聞こえてきそうですね。

かくして提案を受けた女性側の家族では何日もかけて会議が行われます。今度は女性側が相手男性の容姿と性格と年齢、その家族の状況を調査します。それは遠慮のない現実的な調査であり、双方が承知の上で行われます。嘘や隠し事のないことを確認し、一つのわだかまりもなく式を挙げてぞんぶんに幸福を満喫するためのステップです。とことんにまで調査した後、最後に結婚するか否かの判断が女性に委ねられます。この時に当然断ることも許容されています。女性が承諾した場合、お見合いが成立したことが直ちに地域社会に公表されます。それは誠実に関係を築いていくことを目的とされています。二人の契りを皆で大事に成就させようという熱意がはんぱないですね。

ウイグルの結婚式

結婚の日はウイグルで縁起が良いと考えられている日が選ばれます。結婚式に出席できるのは女性のみです。男性は親戚や友人、それ以外では長老など尊敬を集めている人に限られます。まず結婚の日、男性が付添人と赤いリボンを結んだ羊(贈り物)を連れて女性の家に行き、女性は男性の付添人に衣服を贈ります。そしてその後、参加者が集まり、羊はその日の料理になります。やはり遊牧民らしく羊の肉ですね。

持参金

持参金は結婚会議のときに合意しておく必要があります。そしてなんと持参金と持参物のリストが結婚式で読み上げられますので粗末なことはできません。流石というかなんというか、もういっそのことここまでとことんつきつめたほうが清々するような気もしてきますね。

男性の持参品は身につける物に関係しています

花嫁と花嫁の家族親戚への衣服と装飾品、

女性持参品は家に置くものに関係しています

花婿と花婿の両親のための衣服、持参金、カーペット、寝具、テーブルクロス、カーテン、木箱、などです。

ウイグル族の結婚は強制ではなく女性に選ぶ権利がある

ウイグルの結婚は男性側家族の提案によって開始され、双方家族の意思を巻き込んだものであるものの、前述の通り最終判断は当事者女性が下しています。器量の良い女性には求婚者も多く来ますので、女性自身が次々にパスすることもありますし、また婚約前に好きあって恋愛関係に落ちた男女カップルが、両親に結婚の意思を告知することもあります。

ウイグル族と中国人(漢民族)の結婚が難しい3つの理由

ウイグル人女性は漢族男性にとても人気があります。理由は単純明快で、ウイグル女性が非常に美しいからです。しかし両者には克服するべき点がいくつかあります。

中国の婚姻法では男性は20歳以上、女性は18歳以上であれば法的手続きを経て誰でも結婚・離婚できますが、婚姻による財産の取得や宗教的干渉は禁じられています。ウイグル民族など少数民族同士が独自の文化(結婚を含む)で婚姻する場合はその仕来りが例外的に許容されています。ということはまず

  1. ウイグル人はイスラム教徒であり、イスラム教徒は基本的にイスラム教徒としか結婚しません。つまり漢族はイスラム教徒になる必要があります。
  2. 次にウイグル女性が漢族との生活に馴染めるのかという懸念が持たれます。例えば結婚する両当事者だけの好みの問題ではなく、婚前の家族会議の段階においてすでに要望がかみ合いません。
  3. さらに言語の問題が残っています。ウイグル人はウイグル語、漢族は中国語を話すため、家族会議でそもそもコミュニケーションが取れません。

つまり、ウイグル族と漢民族の結婚は可能ですが、上述のような理由により簡単にはいかないようです。

さて、今回はウイグル族の結婚について確認しました。いかがでしたでしょうか。独自文化に満ち満ちた結婚式などは発展した国々では今はあまり残っていません。そんななかで、こういった風習を持つ結婚式などは興味深くて知ると楽しいですね。