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インドのダヘーズ(ダウリー)|殺人も起きる持参金制度

持参金制度そのものは、世界中に存在してきた。インドの持参金制度ダヘーズ(ダウリー)は、その額次第では花嫁が虐待、或いは殺害される危険がつきまとってきたという特異点がある。ダヘーズのそういった側面は、インドにおいてヒンドゥ教の葬儀「サティー」とともに、二大悪習と見られることもある。1961年、ダヘーズは法律で禁止されたが、その習慣はヒンドゥーのその他諸々の慣習と共に今もって続いている。

インドのダヘーズ(ダウリー)とは?

ダヘーズとは、結婚の際に女性側が男性側に持参金を渡すというもの。男性が女性に結納金を入れる日本とは正反対である。 持参金の額の基準はただひとつ、花嫁の家庭環境を鑑みたなかで、充分に出したと感じられる額である。つまり、相手側が「貴方は充分に出したね」と言う程度の額。

インドのダウリー金額相場

持参金の額を具体的に言うことはできない理由には、インドは依然として地域ごとの独自性が強く、所得やダウリーの額に対する考え方、ダウリーそのものに対する考え方に地域差があるからだ。ともかく、精一杯の額、時には家が傾くぐらいの額を農村でも出すことがあるということ。

インドのダウリー禁止法

このように、インドの古くからの慣習であり、今も続くダヘーズ(インドのダウリー=持参金制度)だが、実は禁止されている。ところが、ダウリーが当たり前すぎて禁止されていることを知らない人すらいまだにいるのだ。

インドの女性差別を助長するダウリー

伝統的な慣習が禁止になったのには訳がある。以下にの3つが主な理由になった。

インドでは女児を中絶する人が多い

なんと、ダヘーズによって一家の経済状況の悪化にもつながるため、妊娠した子供の性別が女児であると分かると中絶してしまう人がたくさんでた。

インドのダウリーによる事件の発生

前述のように、花婿が「これっぽっちしか持参金がないのか」と言い出すと、怒りの矛先は花嫁に向けられる。持参金は花嫁が出すのではなく、現実的には花嫁の親が出すのだが。持参金の上乗せを要求するために、花嫁をイジメたり、虐待するケースも相次いでいる。言葉による暴力、家庭内で孤立させるイジメ、殴打、鞭うったり切りつける、火傷を負わすなどがある。そうした中で心理的に追い込まれた花嫁が自殺するケースもある。

インドのダウリーが原因で死も

ダヘーズ殺人(ダウリー殺人)

結婚してすぐに、持参金が少ないといって殺害するケースだ。なんと2013年でも8000件のダウリー殺人が起きたというのだ。しかも焼かれて死亡するケースが最多と言う。これは、焼くことで自殺なのか他殺なのか分からなくすること「証拠隠滅」ができるためと言われている。毒殺・絞殺・暴行致死、あらゆる手段が用いられている。

女性の地位に悪影響

さらに、女児は最後は大金とともに他所の家庭へ嫁ぐだけだからという理由で、充分な教育を受けさせないケースも多かった。
しかし、最近ではさらにそれらに加え、次のような悪辣な事件も出てきている。それが・・・

ダヘーズ目当てで結婚離婚を繰り返す

なんと、結婚で入る持参金目当てで結婚を繰り返す犯罪も出ているというのだ。しかも、酷いのになると持参金が足りなかったといって妻を焼殺し、証拠隠滅して自殺したことにしてしまい、また新たに結婚する輩もいるらしいのだ!恐ろしすぎるぞ

インドのダウリーで注目された事件

結婚式の歪さで注目を浴びた

インドのダヘーズ問題は2003年には世界からも注目が集まった。 きっかけはニシャ・シャルマという女性。お見合い結婚が決まり、結婚式の準備がすべて整った最後の最後で、彼女はダウリーを要求されたと主張し、警察に通報した。しかし、ダウリーを要求したという証拠が無かったため全員無罪となったのだ。この事件は多くの人々の関心を集めた。結局ニシャは違う男性とささやかな式を挙げて結婚した。本当に結婚したい相手と、金品の交換なく、愛で結ばれる自然なことができない社会に不満を抱く若者たちから多くの共感を呼んだ。それと同時に、改めてダウリーが禁止されていることを知った人も多くいた。

インドの結婚式とダウリー

インドでは、まあ、インドでなくとも、結婚式は重要なのだが、そもそもインドでは可愛い我が娘が他所の家に行っても苦労しないようにというところから持参金を出す慣習ができあがった。 可愛い娘の門出だし、大金も拠出しなければならんしで、結婚式がめちゃくちゃに重要なのだ。

私が実際に見たインドの結婚式

私はインドにいる間、少なくとも3回は結婚式に行きました。 インドの結婚式は一日では終わりません。まず、結婚式の前の3日前ぐらいから、朝から晩まで、人が新郎の家に集まってパーティーをし続けます。寝たい人は寝ますが、パーティーは休み無く三日三晩続きます。その間の食事はすべて提供しなくてなりません。小さな村で結婚しても、村人全員が来ますから100人分の食事を朝昼晩作ることは当たり前、参加者がもっと多く見込まれる場合や、増えた場合は、それに合わせて準備も増やされます。結婚式では、野外に仮設のキッチンが作られるのが一般的です。そして、料理人を最低でも2、3人は雇います。このとき、家畜も殺して肉とし来訪者達に提供します。僧侶も呼ばれてきています。集まった人々全員に食べ物、飲み物、のほか、巨大なテント、寒い季節では焚き火、おやつ、寝る場所、すべて確保しなくてはなりません。花婿は音楽隊の演奏と共に白馬に乗って現れます。豪華に着飾り行列を組んで、練り歩いてくるのです。首には札束でつくった首飾りをかけています。新婦は新郎が到着して一先ずホッとするわけです。キャンセルにはならなかったと。そうして、結婚の儀式ですが、このときに、通常は花嫁が花婿に大きな大きなスーツケースを渡します。なかには生活道具や、婿が欲しがった物がつめられています。スーツケースだけでない場合もあります。もっと物を渡す場合です。ともかく、そうしてダウリーを渡したらというか、渡すのが儀式の流れの一部になっていて、セレモニーが進んでゆくのです。 ですから、例え結婚式が山奥の小さな村であっても、物凄いお金がかかりますし、当たり前の流れとしてダウリーが行われているわけです。「式で何も渡さなかった」では村社会で面子が立たないのです。
都会の中産階級以上になると、さらに豪華になります。馬に乗るのではなく、札束の首飾りをつけ、ギラギラに飾り挙げた銀色の馬車に乗って住宅街を行進するなど(笑)音楽隊のリズムに合わせて、人々が踊り狂いながら結婚式場まで歩いていきます。それを見ながら町の人々もどこの誰が結婚するかを認知する。町中が祝福するのです。

インドの豪華な結婚式の典型例

2004年、ヴァニーシャ・ミッタル(インド人鉄鋼王の娘)とアミット・バティア(投資銀行家)が結婚しました。なんと、この結婚式には7800万ドルが使われたといわれています。式場があの花の都パリのベルサイユ宮殿という大胆すぎる結婚式はド派手さを極め、招待客は全員5つ星ホテルに宿泊してもらうなど、死角無しというレベルで巨費が投じられました。
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