ネパールの夜遊び中は売春風俗などの客引きにご用心@タメル,カトマンズ

2018/8/11
ネパールの治安は良いほうで、夜もかなり安全です。まず夜の繁華街にありがちな酔っ払いの喧嘩などはほとんどありません。また、タメルなど夜の繁華街はかなり人が集まっていますが、全体で見ればネパール人の9割以上は夜遊びなどはひかえるべきという考えを強く持っていますので、夜に非行に走ったり出歩いてハメを外している人が少ないのです。 経済が発展の途上にあって街並みは混沌としていますが犯罪は少なく、特に外国人が事件に巻き込まれるようなことはほとんどありません。そのため、ネパールでは外国人は警戒心を解いてかなりリラックスして散歩できます。リラックスできるばかりか、ネパール人は外国人と分かるととてもオープンに話したがります。ですので楽しい時間が過ごせると思います。

しかし歓楽街では気の緩んだ外国人を相手に何かを企む者もいます。夜間タメルマーグなど観光客が多い通りを歩くと稀に「レディーズ」とだけ言って呼び込む人がいます。外国人達相手に声をかけ、レディーがいると知らせているんですね。彼らは外国人を見分けることに慣れています。

「レディースがいるよ」
「え?で?」

「ジキジキ」
ジキジキとはセックスを意味するネパールの隠語です。このように外国人通行人に言って買春をそそのかしています。タメルを訪れる外国人の多くが通りを歩いていてこのように声をかけられることを経験したはずです。もちろん断るわけですが。
タメルで売春があることは例えばコンパニオンバーで売春が行われたため警察の捜査が入り廃業になった、などのタウンニュースを見ても明らかです。

売春だけではありません。ダンスバーへの客引きもたくさんあります。
私はネパール語が分かるのでストレートに聞いて飲み物の値段など予め確認することができますが、言葉が分からない場合は大変でしょう。客引きをしているのは女性コンパニオンが一緒に席につく形態になっているダンスバーのボーイたちで、キャバクラみたいなもんですが、違いは派手な服を着た踊り子がステージで踊っていることです。こういったところはネパール人でも時々トラブルになっています。というのは、ジュース一杯が500ルピー(ネパールでは法外な値段)とかなので、知らずにオーダーさせてたら合計でかなりな額になり最後にトラブルになるケースなどです。コンパニオンは自分用のジュースを客に頼み、そこからマージンを受けるシステムになっています。なので頻繁に、しきりにジュースをせがむようです。
ですがネパール人がそれでも行く理由は、ネパール人たちはこういったお店で接客員(コンパニオン)を口説けるからのようです。そもそも気に入ったダンサーを席に呼んだりする行為は問題のある行為とみなされておらず、実際頻繁に店員と客の交流は行われています。コンパニオンに今踊っている子と話したいというのも問題行為ではありません。恋愛などに厳しいネパール社会なので、女性コンパニオンがいる店ではネパール人の男性達は羽を広げて店の女性たちに結構な頻度でアプローチしています。
ダンスバーには2種類あり、一つは前者ですが、もう一つは伝統音楽を見るダンスバーです。そっちでは老若男女が集まってネパールの民族音楽を楽しむところですので、ナンパなどはできないところです。

看板を出して夜遅くまでやってるセクシーバーがタメルにはたくさんあります。ですがセクシーダンスバーではあくまで服をちゃんと着たダンサーが踊っているだけで、基本的に客は座って見るだけです。ネパールで売春は違法なので公然と営業されている風俗店などありません。売春のみならず以前はタメルにあったストリップも10年前ぐらいに全て廃止されています。だからこそ隠れて客を呼び込もうとする輩がタメルの路上にいて声掛けをしているのです。
ネパールでは売春は違法なのでネパールの警察は売春撲滅のために捜査や見回りをけっこうしています。取り締まり強化のなかで以前は有名だったポカラのバグルンバスパークも一掃されました。

タメルの中心部では早くて夜9時ぐらいからディスコクラブの前に若い女の子たちが並ぶように座り始めます。通常ネパールでそういったことをする女性はほとんどいません。私はタメルに住んでいたこともあるので、そこに座っているのがいつも同じ人物たつであることを知っています。そしてこの女性たちは夜になると常にそこに集まって、不特定多数と遊んで回ります。ナンパという形で違法ではないのでしょうが、ネパールでナンパして付いてくる女性たちはきわめて例外な人たちです。そのため背景がよくわからない人と言うこともできるでしょう。

ネパールではエイズが増えています。それでもなおネパール人のほとんどが性行為においてコンドームを基本的に使いません。そのため、性病に感染するリスクが高いと指摘されています。かつてはインドの劣悪な環境下で売春を強要されHIVに感染し、ネパールに戻ってきた女性などの話がネパール中で話題になったこともありましたが、今や感染源はネパール国内にあります。
ネパール人は今でも「ネパールにはそんな病気はない」とほとんどの人が口をそろえていいます。そう信じて疑わないようですが実際のところは数字に出ています。

ネパールの夜遊びでは以上のようなところを気を付けたほうが良いでしょう。