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ネパールはどんな国?

ネパール人の宗教観・ヒンズー教信仰

ネパールの宗教ヒンズー教を以下、5項に分けてご紹介。

ネパールに普及している宗教


ネパール人は8割がヒンズー教(ヒンドゥ)を信仰しています。もともとヒンズー教はネパールの国教でしたが、民主化した今はその定めは無くなっています。かつてはヒンズーへの改宗を迫る弾圧もあったようです。
ほかには仏教徒、イスラム教徒(ムスリム)、キリスト教、キラット教徒などなど色々います。ただし、世間では仏教はヒンズーの一部と考えるヒンズー教徒がほとんどです。 ネパールの仏教施設: ネパールの宗教は人種と関係があります。ヒンズー教はアーリア人によって信仰されていますが、東部のモンゴロイドの部族では仏教やキラット教(キラット教はネパール東部に多い)が盛んで、隣国のイスラム諸国からきた人々はイスラム教を信仰しているといった具合です。ネパールのイスラム教徒で多いのは例えばパキスタン系の人です。先代にパキスタンから来た人々がネパールにはけっこういます。

ネパール人の多くが信じるヒンズー教とは?


ヒンズー教はキリスト教よりも古い多神教です。インドではバラモン教という支配者であるアーリア人の宗教がありましたが、大衆社会では仏教が隆盛したため、バラモンが巻き返しを図るために大衆ウケを狙って作ったのがヒンズー教です。 そしてそのインドからヒンズー教が広がっていきました。

ヒンズー教の最大の特徴は、お墓を持たないことです。確かにネパールには墓地というものがほぼ全くありません。人間は死ぬと川の近くにある火葬場で焼かれ、灰は川に流されます。この特定の火葬場のことをガットと呼んでいます。川ならどこでも良いわけではなく、従ってガットもどこにでもあるものではありません。

ネパールの有名なガット
  • パシュパティナート寺院(カトマンズ)
  • デブガット(チトワン)
  • ラムガット(ポカラ)
有名ではないが、ヒンズー思想のガットを建築様式に取り入れた宮殿
また、ヒンズー教ではもう一つの特徴として、額に色やモノを付けることがあります。こういった行為はティカと呼ばれます。代表的なのが額についた赤い点です。塗料をそのままつけています。或いは、赤く染めた米を額につけています。これらはティカと呼ばれ、神からの祝福を受ける儀式として行われています。敬虔な信者には毎朝ティカを付ける人もいます。
ヒンズー教徒はよく「バグワン(神)は私の行いを知っている。」「神様は知っている」と口ずさみます。彼らの宗教観です。神様はいつも自己の行いを見ているから因果は応報するのだという考えがあります。

その他、ヒンズー教は血統を大事にしていたり、生まれ変われる階級があったり、人々を区別する側面があります。

ヒンズー教にかつて存在した恐ろしき慣習

ヒンズー教には恐ろしい慣習もあった。

ネパールのヒンズー教徒の聖地

ヒンズー教徒はさらに各自のグルがいる場合がある。

先日オウム真理教の麻原彰晃が死刑となりました。彼はグルと呼ばれる存在であったことを記憶している方もいるでしょう。独自の教えを説くグルと呼ばれる人。熱狂的な教徒を持っている宗教的リーダーのことをグルと呼びます。なので新興宗教であるケースも当然あります。実はインドにはグルがたくさんいます。インドは宗教活動の開始に対してとても寛容なのです。宗教を立てた人たちはグル・ジーと呼ばれています。グルは「教祖」、ジーは「さま」みたいな意味で、そのまま意味は教祖様となります。このインドのグルジーを信仰する人々が生粋のネパール人のなかにもいます。教えはグルによって違い、なかには食事を大きく制限する教祖もいます。例えば、ニンニク、塩、油、を摂取しないことを説くグルジーも本当にいます。ネパールではヒンズー教徒でしかも自分が選んだグルジーの教えを実践する人々が時々いるのです。

ちなみに、日本で有名になったオウム真理教のグルは投獄され死刑となりましたが、インドでも危険なグルはいます。しかし信者が狂信的なため、地域有力者にほんとに神様のように手の付けられない存在になっている場合もあるようです。

実際にインドでは、信者をレイプして警察に逮捕されたグルがいましたが、信者がグルを守るために暴動をおこし、30人以上が死傷する大事件になった例もありました。強姦罪で有罪判決を受けたこのグルは殺人の余罪にも問われていました。信者は10万人を超えていたそうです。

もちろん、危険なグルしかいないわけではありません。たいていの教団はシンプルに禁欲的な生活の模範となるような規則を生活の中で守るように教えているだけです。

ネパール人の会話でよく出てくるヒンズー教の神様たち


  • バグワン
    宇宙の神様。天の神様。「バグワンは私の行いをちゃんと見ている」「オー、バグワン!」といった感じで使います。ネパール人は自分の行いはきちんと神様が見ている、だからちゃんとしなくてはという、因果応報的な思考を持っています。どうしても悪いことをしてしまったら、神に祈り、聖水をいただくことで心をリセットできるのです。
  • クリシュナ
    クリシュナはモテモテの色男な神様です。何百という愛人を持ち、一人の妻がいながら、真に愛したたった一人の愛人がいる男性です。妻は不本意にもアレンジ結婚させられたのであって、本当に愛したのはラダという女性でした。これが愛人です。 クリシュナはドイと呼ばれるネパール式ヨーグルトが大好物の神様で、そのハンサムさでいっぱい女性をたぶらかしましたが、お国のためになることもしたため大変な人気です。その人気は圧倒的なもので、ネパール人男性にはクリシュナという名前の男性が大勢いるほどです。クリシュナはネパールで最も多い名前の一つでしょう。(苗字ではありません)
  • シバ
    シバは現チベットになるカイラス山を故郷とし、アル中でヤク中かといったエピソードを持つ神様。お国を救うために毒となるものを全て自分ひとりで飲み干し、以降、体が真っ青になったと言われている。シバの乗り物は牛であり、牛にまたがってガンジャ(マリファナ=大麻)を良く吸引していたということで、牛はシバ神の乗り物として神聖な生き者という扱いになっている。そのため、カトマンズという首都でさえ、牛が幹線道に寝そべる光景が頻繁に目撃される。自分の妻の肌の色さを咎め、そのために妻は森に隠れて白い姿でてくるという、わがままを押し付ける一面を持つ。また、ネパールでは自由奔放で魅力ある人物をシバと比喩することもある。
  • ハヌマーン
    大変パワフルなサル顔の神様で人気もある。ネパールとは関係ないが、インドのラジャスターンではハヌマン信仰が盛んだ。ハヌマンもしくはハヌマーンと発音されている。
  • パールバティ
    シバの奥さん。よくネパールでは奥さんをパルバティと呼んだりする。あなたのパルバティはどこですか?というのは、あなたの奥さんはどこですか?と同義である。つまり、ネパールでは男はシバになりたいという願望が強い。パルバティもしくはパールバッティと発音されている。
  • ラーダ
    前述の通り、プレイボーイ・クリシュナの真実の恋である。ラダもしくはラーダと発音している。
  • カーリー
    ネパールでは色黒の女性をカーリーと呼ぶ。カーリーは気が強く肌が黒い女神であるためだ。
  • ガネス
    ガネーシャと表記されている。シバとその第2の妻であるサラサティの間に生まれた象さんの顔した赤ん坊。富と運の象徴であり、ネパール人男性の名前にも用いられている。
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