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ネパールはどんな国?

ネパールの恋愛・結婚・お見合いの実態

ネパールでは恋愛と結婚は密接に結びつている。そして家族の一人として、家全体が望まない結婚はしないという感覚が強い。 もちろん、本当に好きあって駆け落ち、或いは勝手に堂々と結婚などはある。しかしその場合、家族を巻き込んだとんでもない大騒動に発展し、親子縁切りか双方の家族間でディスり合いが繰り広げられることもある。ネパール人は危険なのだ。 こちらの記事もあわせてどうぞ:
目次

ネパール人はセックスしないのか

まず、過去記事でもネパール人は婚前の性交渉は無いと書いてきた。性行為の敷居の低い日本の感覚から考えると信じられない人もいるだろう。ネパール人はほんとにセックスしないのか?ということだが、これはもはや人それぞれと言うほかない。婚前の性行為は無いというのがネパールでは通常だが、例外は必ずある。なぜならネパール人の女性は極めてウブ、純粋だからだ。 恋焦がれ、愛を信じあった若気の至りは発生することがあるだろう。そういった例外を一般化させて語ることはできない。なぜネパールでは貞操観念が比較的強く守られているのか。ネパールでは若者は極めて自由奔放、ものごとを矯正したり教え込んだりするようなことはしない社会である。しかしここで重要なのは、性に対する考え方だ。ネパールでは『恋愛=セックス』という考え方をしていない点だ。奔放な性行為をしないことが自発的に守られている。そして若者世代のなかでも年長者や身近な友人がちゃんとした生活をするようにしっかりお節介を焼いて面倒を見て教え諭す人々がたくさんいる。そういった古き良き社会がまだ続いているところがあるのだ。

もちろん、不真面目な者もいる。奔放な性生活を繰り広げる者も稀にならいるだろう。そういうのはあくまで稀。

ネパール人の結婚観

ネパールでは好きな相手と結婚することをラブ・メアリッジ(LOVE MARRIAGE)
親の判断で結婚することをアレンジ・メアリッジ(ARRANGE MARRIAGE)と言う。
カーストの異なる者が結婚することをインターカースト・メアリッジ(INTER-CASTE MARRIAGE)と言う。

ネパールではアレンジ・メアリッジが続いてきたのだが…
数年前を境にアレンジとラブの比率が逆転したと言う。
今は若者はアレンジ・メアリッジでもいいし、ラブ・メアリッジをしても良くなっていると言われているが、ほんとにそうだろうか。

ラブ・マリッジ(ネパールの恋愛結婚)

好きな相手と結婚することをラブ・メアリッジと言っても、ネパールでは自由恋愛の果ての結婚とは大きく異なる。ネパールでは結婚するということは我々が想像することとは程遠いものがある。

ネパール人の言う「ラブ・メアリッジ」とは一体なんなのか。

コンセンサスが重要視されるハイブリッド・メアリッジ

私はネパールで言われる最近のラブ・メアリッジのほとんどはハイブリッド・メアリッジではないかと思う。
というのもまず、ラブ・メアリッジと言っている人々のほとんどが、実際は婚前の交際はほとんどなく、単純に好きだとか、メッセージでポジティブな恋愛感情を持っている相手だとか、この容姿なら肯定できる(結婚しても良い)と思った程度のもので、実際に交際したことがなかったり、最初から恋愛よりも結婚することが前提にきているように感じるからだ。例えば、結婚しないといけない年頃の娘が「結婚するなら今ひそかに片思いしている相手がいるからその人とならする」と言って、双方の親が話あって認められた場合でもラブ・メアリッジと呼ばれるのだ。
つまりこれらラブ・メアリッジは最終的に"社会で言われる結婚適齢期"に"子が親の合意を得て成立"している場合がほとんどなのである。

実際は親の意向が大きな影響を及ぼしている。子は親の意向を気にし、親は社会の意向を気にする。ネパール人は恋愛においても社会ががどういうかを非常に気にして生きている。本人の合意と親の合意と社会の合意が一致しなければ結婚は成立できないのだ。
好きになる相手というものも、社会がどう反応を示すかを考えた範囲の中から選ばれている場合が多い。親が許可できるような相手を意識的に選んでいる場合もある。キミとは結婚できない、社会が許さないから。みたいな。
若者自身が、結婚では男女双方の親がOKを出さなくてはならないと広く信じられているその典型的な例に、カースト意識が挙がる。

カーストの潜在意識

カースト意識が低下し、若者はカーストの垣根なく交友しているとは言え、依然として早々と同階級の相手と結婚していく。 自分より下のカーストとの結婚は親が許さないとか、そう信じているうちに自分も自然と自分と同じカーストの中から候補者を探してしまっている場合もあるかもしれない。
実際、カーストを理由に親が猛反対したとかいう話は今もネパールではある。むしろ若者のカースト意識の低下により、親子の衝突は増えているかもしれない。

カーストの制約が消えない理由

これには差別意識や伝統などもあるが、そもそもカーストにはそれぞれの生活スタイルがあるため、異カースト同士の結婚は何かと日常の生活習慣に不一致が生じやすいという現実的な問題があるのだ。食生活から違うとあっては日常生活に支障をきたすのである。

極めて純粋な結婚観

また、純粋な恋愛結婚であっても、我々がイメージする恋愛とはけっこう異なる場合が多い。
異なる点とはズバリ言って肉体関係(性行為)の有無である。ネパールでは婚前に異性と肉体関係を持つことは良いことではないと今もって信じている若者が多いのだ。
恋愛と言っても肉体関係はもちろん、デートさえあまりしない。というかメッセージのやり取りだけで好きな気持ちが高揚し結婚まで意識するような純なものも珍しくないのだ。驚くような非常に古典的で貴い恋愛もネパールではまだまだ珍しくない。
これは日本との違いというより、世界的に見てもネパールの特異点であるだろう。

また、そもそもネパールでは、『女性は恋をしなければならない』という思考にそれほど駆られていない点もある。

宗教が保証する文化的結婚

ヒンズーは強い貞操観念がある一方で、結婚にまつわる行事が大変多く、子供のころから結婚=充足といった思考がはぐくまれている。
そのため、恋愛感情は結婚と強く結びついているし、人生初の異性交際=人生初の肉体関係(セックス)=人生初の結婚というケースも珍しくない。ネパールで言うラブ・メアリッジのほとんどは、恋愛を経た結婚より、好きであることに気づきあっていただけだとか、実際にデートもしたが数回だけとか、結婚適齢期がきているから「だったらこの人が良い」とかで結婚、しかもその最終判断はいまだに親の意向で決まっている場合が多々ある。
聞く人によってはラブ・メアリッジといったり、アレンジ・メアリッジと言われたり、どっちか定かでないしどっちとも言えるハイブリッドなケースがけっこうある。

アレンジ・マリッジ(ネパールのお見合い結婚)

ネパールのお見合い結婚は同じカースト同士で行われる。お見合い結婚の内容は人ぞれぞれで、年齢・職業などを重要視する人もいれば、金銭にはまったく無頓着、容姿も特に気にせず、良く知る馴染みのある人々のなかから選ぶこともある。例えば、第一子が結婚した相手の家から、第二子の結婚相手も探してくることもある。知らぬ人より、知ってる人のほうが安心と考えるケースもあるのだ。

男性は顔に煩いを感じなくて良い社会

ネパールで驚くのは、こんな美女がお世辞にも格好いいとは言えない男性と結婚しているケースが多いことだ。しかもその男性は金持ちというわけでもない。そう、ネパールは男性優位社会。男児の希望はできるだけかなえられるし、男児が自分の容姿を過剰に気にして生きる必要性に晒されていない社会なのだ。

インターカースト・マリッジ(ネパールの異カースト間結婚)

さて、ラブ・メリッジ、アレンジ・メリッジに続いて、最後のインターカーストメリッジ。上述の通り、ネパール人はカーストを潜在的に気にしていると書いてきたが、それでも異カースト同士の結婚が昔からある。差別が濃い農村でもある。人間の愛は時に、逆境によって余計に強まることもあるのだ。異カースト同士の結婚はインター・カーストと呼ばれ、階級によっては降格となることもある。インターカーストのケースは様々で、インターカーストでラブ・メリッジすることも、インタカーストでアレンジ・メリッジすることもあり得る。

ネパール 若者たちの恋愛観

以上まで読んでくると、とてもネパール人というのは初心だなと思うかもしれない。確かに初心なのだが、今ネパールはかつて見たこともないような恋愛の変化に直面している。

出会い系としてのフェイスブック

ところで、若者たちが異性と知り合うようになっている要因というかツールの一つにあのフェイスブックがある。ネパールではFACEBOOKが今のトレンドであり爆発的な人気を得ている。若者たちは自分の画像を公開設定でアップロードし続け、特に女性はセルフィ―を載せることに夢中になっている。そうして閲覧者から寄せられる愛のメッセージの量はものすごい数に上る。ネパールのフェイスブック利用者は非常にアグレッシブなのだ。保守的な社会であるからなおさら恋の情熱はオンラインでフルに表現されているのかもしれない。~
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