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ネパールはどんな国?

ライ族 ネパールのジャーティ(カースト制度)を受け入れなかった民族

rai
nepali tribe
ライの語源はカース(インド系民族)の言葉で「王」を意味する、と言うのだが、この説は本当だろうか?撃退した相手の言語で自らを改名するものだろうか?
ライ族はもともとカンブーといった。近代ネパールの礎を築いたナラヤン=シャハがカンブーの領域を攻めたが、カンブー達はこれを撃退し、以後ライと名乗るようになったという。

ライは人口65万人ほどの、独自の言語を持った、ネパール極東を本拠地とする民族グループだ。 顔立ちは東洋人そのものだ。宗教はヒンズー教ではなく、独自のキラティ(キラント教)を信仰している。(ヒンドゥはキラット教もヒンドゥーの一部と主張)
チベットービルマ系の人々で、紀元前すでに雲南やチベット、シッキムを経由して今のネパール極東に入ってきていた。そのまま西暦200年頃までその地を支配していたと言われている。

相手の合意を得ずとも、大多数である呼び方をすればそれがニックネームになる。ヒンズー教やカースト制度はそういったところか。

ライはその歴史のなかで一度もヒンドゥーの身分制度(英語で言うカースト制度)に組みしたことはなく、この事実はネパール政府も認識していると言うのだが、アーリア系グループはライもマトワリ(中位階層)として見なしているふしがある。ライがいくら「身分制度に属したことなど無い」と言っても、人口マジョリティがライも中位階層として呼ぶようになった以上、人口上マイノリティであるライはもはやなんとしようもないのではないだろうか。
キラント教にしても、ヒンズー教から「ヒンドゥの一部です」と言われればその論が主流になる。多数派の言ったもの勝ち。

真に独自性を主張する場合、ライは人口を増やし、本拠地であるネパール極東の地で独立するべきだっただろう。 あるいは何となく影響を受けて、いつのまにか自分たちもカースト制度の一部、ヒンズー教の一部と感じるようになったのかもしれない。
ライ社会には30以上のグループが存在し、各グループが全く異なる言語を喋ると言う点は、他のネパール諸民族と大きく違う。 また、ライはリンブー族などと共にキラット(キラント)と総称されることもある。


グルング族(ネパール極東に住むグルング限定)もキラティ(キラント教)を信仰することから、ライとグルングは相互の婚姻を許容してきた。 近代ではネパール軍や英国軍グルカ兵にライが顕著に見られ、突出した勇敢さで広く知られるようになった。グルカ兵(イギリスのネパール人傭兵部隊)はライ、グルング、マガールで主に構成されている。
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